MMAに極め続けられる日々
日本でも総合格闘技熱の盛り上がりを感じる。
RIZINのプロモーション力は非常に高く（もちろん賛否はある）、榊原氏の日本格闘技界への貢献度は計り知れない。
私自身は子供の頃に魔裟斗に憧れ立ち技格闘技を始めたが、今の子供たちはMMAをやりたいと思う子供も多いはずだ。
朝倉兄弟（特に未来の）のように宗教的なまでの人気ファイターを育て、堀口恭二 VS 那須川天心でのお得意の異種格闘技戦、
シバター VS HIROYAの100%エンタメ（？）マッチを組む大胆さ。
個人的なことを言えば那須川天心 VS 武尊を実現したことだけでも感謝してもしきれない。
アンダーカードまで本当に素晴らしかった。
UFCやベラトール、ONEなど海外には圧倒的な団体があるが、そこまでアンテナを広げて興味を持ってみる人がどれだけいるのだろうか。
少なくとも私は、格闘技以外でのコミュニティでそこの話をしたことはない。
せいぜいメイウェザー VS 朝倉未来、那須川天心 VS 武尊くらいだ。
もちろんこの話題が出ること自体が素晴らしいことではあるが、なにせ純粋なMMAカードではない（どころかMMAですらない）。
我等の希望である平良達郎のUFCデビュー・連勝も木下憂朔のDWCSでの衝撃的なKOからのUFC契約も
先日発表された正真正銘の”超”RIZINことベラトール団体戦も。
一般的には話題になることは正直ないと思っている。
日本格闘技暗黒期を考えれば今の規模でも本当に素晴らしいことだとは思う。
しかし、私はもっとMMAというものにスポットが当たってほしい。
いい歳をした大人が週末のUFCやベラトールを楽しみに待ち、ONEがある金曜日こそが華金だと。
RIZINでのステップアップに期待をする。（そしてRIZINのカード発表に文句を言う）
そういった自分のような人たちがもっと増えてくれればと思うのである。
突き抜けた存在が必要なのだと思う。
ボクシングには井上尚弥というスーパーチャンピオンがいる。
将棋界には藤井聡太という若き天才がいる。
サッカーには三浦知良、中田英寿、中村俊輔、本田圭佑といった本物がいた。
やはり現状を脱するには一人の圧倒的なスターが必要なのだと思う。
しかし、その人気とはあくまでYoutubeなどといったまた違った知名度である。
格闘技ファンが彼のことを認めない気持ちも正直わかる。
格闘家とはただ勝利のみの為に生きていくべきであると、価値観を押し付けるのもわかる。
それだけ彼のキャリアやセルフプロモーションには魅力があった。
もちろん今でも応援はしているが...
色々文句を言いたくなることはある。
しかし、やはりRIZIN・榊原氏に引っ張っていってもらうしかないのである。
ジャパニーズMMAの命運は今、ここからの数年にかかっている様な気もするのである。
朝倉兄弟や天心武尊を使い知名度を上げた。PPVが根付き始めた。
堀口恭二やクレベルコイケやホベルトサトシソウザがいる。
圧倒的な本物同士をぶつけ合うイカれた団体戦を受けてくれるスコットコーカーがいる。
どこまでいけるか、どこまで夢を見せてくれるか、それはRIZINの方向性にかかっている。
そして、そんなことはお構いなしに、”圧倒的なスター”が
全てを追い越していってしまうことを期待している。
岡見勇信がアンデウソン・シウバとタイトルマッチをした時と今は違う。
堀口恭二がデメトリアス・ジョンソンとタイトルマッチをした時と今は違う。
大好きな堀口恭二をこう揶揄してしまうのは非常に心苦しいが、本人も言っていた通り
やはり彼は「犠牲になっていくタイプ」なのである。
彼がいたからこそ今がある。
山本"KID"徳郁がいたから今がある。
五味隆典がいたから今がある。
桜庭和志がいたから今がある。
全てのファイターにリスペクトを持ち、命懸けの戦いに一喜一憂させて頂いている。
といってもやはり私は日本人である。
どうしても日本人が勝ち進み、その頂に立つ日を夢見ているのである。
もちろん海外団体もさらに大きく、強くなってもらいたいけどね。
現役で一番好きなのブライアン・オルテガだし。
自分が更にMMAライフを楽しむために、予想や感想を残していこうと思う。
（BETは小遣いでのささやかな趣味なので許してください）
